映画「梅切らぬバカ」を観て
2022年、最初に観た映画は「梅切らぬバカ」です。
「私が映画を選ぶ基準」
タイトルにしといて何ですが、選ぶ基準は特にありません。笑
ほんとーにつまらない映画も、
何でこんなにつまらないのか?
何でこんな映画を作ったのか?
この映画にどれくらいの人が関わったのか?
を勝手に妄想すると楽しくなるからです。
ただ、ホラー系はあまり好きでは無いのと、
その時に気分が落ちそうな映画は避けています。
「あらすじ」
自閉症の息子(塚地武雅さん演じる忠さん)とその母親(加賀まりこさん)が暮らす一軒家の隣に、とある家族が引っ越してくる事から話は始まります。引っ越して来た家族や近隣の住民は自閉症の息子の事をよく思っていなくて、接点を持とうとしません。
その一軒家の近くにはグループホームもあるのですが、近隣住民とトラブルを起こす人もいて、そのグループホームもやはりよく思われていません。話の中では、立ち退き運動も起こります。
隣に引っ越して来た家族の男の子は最初から、忠さんを奇異な目では見ていなくて、接点を持ち始めますが。。
「感想」
実際に家の近くに自閉症の人がいたり、グループホームがあったら、きっと私も接点を持たないようにするだろうなと正直思ってしまいました。行動が予測出来ないのは少し怖いなと思います。
引っ越して来た家族をきっかけに、近隣住民の中でもきっとほんの少し意識が変わるのかなくらいの終わり方でした。分かり易いハッピーエンドでは終わらなかった事が良かったと思います。自閉症だったり、そういった人達を取り巻く現実はもっと厳しいだろうし、実際私自信生活をしていて近所の人達とは普段ほぼ関わらず、恐らく良くも悪くも何か起こった時に初めて住んでいる人に少し興味を持つくらいだろうから。
私自身の事と結びついた事があって、マイノリティ側にいる事柄、私の場合は同性愛という事になるのですが、そこに関わろうとする人とは少しのぶつかり合いが必要なのかなと思いました。誰にでも理解してもらおうとは全く思っていないのですが、大切だと思う関係の人には私がどう思って生きていたのかとか、異性愛者とは何が違うから辛かった時があったのかとか、話さないといけないんだなと。話さなくても分かって欲しいは無理で、きっと失礼な事なんだろうなと。
つい最近友人とその事で少し言い争いになって、去年の年末に2人で泣いて帰るという事が初めて起こり、気掛かりだったからこんな事を書いているんだと思います。もともとの性格上、争う事が嫌いで怒らせるのは怖くて、私の中ではかなり珍しい事です。
互いを理解するにはきっと、良い事でも悪い事でも接点をまず持たないと始まらないんだと気付かせてくれた映画でした。今の私にはそんな風に心に残った映画でした。
あと少し気になったのが、
エンドロールでヘアメイクの方2名に(加賀まりこさん担当)と書かれていて、やっぱり女優さんは違うのね。。と思いました。笑